別居をする際に荷物全てを持ち出すことができず、持ち出してきたのは最低限で、多くを自宅に残してきてしまったという方は多いです。その他、とりあえず、お試し別居のつもりが思いのほか長期別居になってしまった方もいるでしょう。

では自宅の鍵をまだ持っているからと、好き勝手に出入りしてもよいのでしょうか?

別居しているだけで離婚していなくとも、相手に断りなく勝手に荷物を持ち出すことは避けた方がよいでしょう。

たとえ荷物の持ち主が自身であっても、自宅を出て別居状態である場合には、自宅に残って生活している配偶者が事実上管理しているものとされます。断りなく勝手に自宅に入ることは住居侵入罪の違法となってしまう可能性が高いです。

別居中に自宅の荷物を取りに行く時 どうすればいい?

必ず配偶者の同意を得たうえで、取りに行きましょう

「余計なものまで持ていった」「家の中を漁った」といった因縁をつけられてしまうこともあります。無用なトラブルを招かないよう、持ち出したいもの、出入りしたい時間ををあらかじめ伝えておいた方がいいです。

第三者に立ち会ってもらう

可能な限り、中立的立場の第三者の方に立ち会ってもらいましょう。これもトラブル防止のためにとても大切です。それ以外に、どうしても荷物を取りたいけど相手と二人きりになるのは怖いといった時には、必ず誰かに同席してもらいましょう。

既に離婚問題で弁護士に依頼している人は、お互いの弁護士を通じて許可の連絡を取る必要があります、調整に時間がかかってしまうことがあるので、必要なものがあると気付いたら即お願いしましょう。

離婚調停中の方

本人同士で話し合いがうまくいかなかった場合には調停委員に希望を伝え、調整をお願いしてみましょう。

この場合も調整に時間がかかることが多いので即お願いすることが必要です。

別居中とはいえ、自宅なのに自由に出入りしてはいけないなんて納得いかないと腑に落ちないかもしれませんが、後の大きなトラブルを招かないためにも安易に考えず、慎重に行動してください。