これから離婚することを決めた方、夫婦間で離婚を決めた方も、いつかは子どもに離婚することを伝えなくてはいけません。
離婚することを説明するときはどうやって伝えるのか、タイミングは?子どもがどう受け止めてくれるか悩む方が多いと思います。
そして、子どもからすると離婚は両親どちらかと離れて暮らすこととなり、大人以上に環境の変化に戸惑ってしまうかもしれません。
子どもの月齢が低いほど、子どもの日常生活中で「家庭」の役割は大きく、影響も大きいと言えるでしょう。上手に子どもに離婚を伝えることで精神的な不安、悪影響を及ぼさないようできたらいいですよね。
子どもに離婚を伝えるときのポイント
相手の悪口は絶対に言わない
離婚を選択する夫婦ですので、すっかり愛情は冷え切った関係かもしれません。しかし子どもにとってはそれぞれがたった一人の親であることに変わりはなく、夫婦の関係性と親子の関係性は全くの別と考えて、相手を悪く言うようなことはしないでください。
例え不倫が離婚原因であり、相手が家庭を裏切ったと考えられる場合でも、「子ども視点から見た親の姿」の価値観を尊重することを忘れないでください。
離婚しても親としての愛情に変わりはないことを伝える
離婚してしまうと一方の親と会う機会はグッと減り、親の愛情を感じられる時間も少なくなってしまうでしょう。「離れていても愛情に変わりはないよ」ということをしっかり伝えることで別々に暮らす生活への不安解消につながります。
離婚の選択は家族が幸せに暮らすための前向きな選択なんだとお話し、受け止めてもらうことが大切です。
ごまかさない、嘘をつかず正直に伝え、質問にはきちんと答える
「離婚することになった」とだけ伝えても、簡単に納得することはできません。
「どうして」「なんで」と混乱してしまうでしょう。
もしも子供が質問をしてきたら、応えられる範囲で本当のことを伝えてあげましょう。
まだわからないだろうと下手にごまかしたり隠そうとしてしまっては、親に対して不信感を抱いたり、自分が何かしてしまったのではと落ち込んでしまうかもしれません。
本当の離婚理由を伝えるのが難しい時、説明するには幼いかなと思う時には
「いまは私も戸惑っていてうまく話せないから、あなたがもう少し大きくなったらお話するよ」と伝えてみましょう。誠実に、正直に対応してあげてください。
自分自身が感情的になってしまう、冷静に離婚の話ができないときは、少し時間をかけてみてもよいでしょう。
離婚は子どものせいではないことをはっきりと伝える
子どもは大人が思っている以上に、家庭のことに対し繊細で敏感です。
家庭内で起こったことにたいして「自分のせい」と受け止めてしまう傾向にあります。
もし、離婚したことが自分のせいだと考えてしまった場合の心の負担はとても大きいものになってしまうでしょう。
離婚は夫婦の問題で、「あなたのせいではないよ」としっかりと伝え子どもが心配しないようにしてください。
子どもに対し絶対にしてはいけないこと
子どもに甘える
子どもはある程度大きくなると親に気を使ったり、我慢したり、平気なふりをします。
親を守らなきゃ、支えなきゃと無理をしてくれる時もあるでしょう。
親の気持ちに寄り添って、本心でなく相手親の悪口を一緒に行ってくれる子もいるかもしれません。
そんな時に、子どもに甘え過ぎず、余計なこと、愚痴を言いすぎないように気を付けましょう。
子どもの前で感情をコントロールできるように、家庭の話をできる相談先を見つけておくのは大切です。
そして1番してはいけないのは
「離婚した方がいいとおもう?」「どっちの親についていく?」と子どもに決断させることです。
もうなんでも理解できる年齢だから、しっかりしている子どもだからと、自分が決断すべきことを子どもに振ってはいけません。
子どもに対して感情をぶつけたり、決断を迫ることはただの甘えです。
どんなにしっかりしていても、大きくなっても子供は子どもです。親が悩んで考えるべきことを子どもに押し付けてはいけません。
もちろん意思を尊重するために「子どもの意見を聞く」のは大切です。話をするときは子どもに負担に負担をかけないよう、冷静にお話ができるときにしましょうね
まとめ
子どもが両親の離婚を心から受け止められるようになるには、なかなか時間がかかってしまうものです。
思いがけずひとり親家庭になり不安に思ったり傷ついてしまいます。
そして親であるあなたは生活のために仕事をしながら、家事育児、そこに加えて子どもの心のケアまでするのはかなり大変だと思います。
一人で子供を育てることは想像以上に大変でしょう。
逃げ出したくなる時もあるかもしれません。それでも子どもに愛情を注ぐことを第一に考えて過ごしていけば、
子どもにとって家庭が安心できる場所になるはずです。
子どもの疑問、不安から目を背けず、常に正直に、誠実に本当のことを話し続ければ子供も自分の家族の姿を受け止められる時が来るでしょう。
辛い時、泣きたいとき、申し訳ないと心が苦しい時、しっかり向き合うと共に子どもへ大切な存在であることを伝え続けてあげてください。