性格の不一致、価値観の違い、不倫、DVなど離婚を決めた理由は様々だと思います。中には一刻も早く離婚したい、今すぐにでも離婚届を出してしましたいという人がいるかもしれません。

ですが、少し我慢して後悔のない離婚をするために、安心して新生活を送れるようになるために計画的に行動しましょう。

離婚までの準備期間の目安

人によって状況が異なるので目安も異なりますが、半年~1年かけましょう。

時間をかけるというよりは「離婚までにやることリスト」を作成し、1つ1つ解決していきましょう。

離婚を切り出すのは準備が整ってからがお勧めです。

証拠となりそうなものを隠されてしまったり、こっそりと準備が進められなくなるのを防ぎましょう。

やること1 生活費の確認

結婚、そして出産を期に生活がガラッと変わった方も多いでしょう。

離婚後はすべて一人で賄わなくてはいけません、生活費の中心が配偶者の収入である人は特に見直しが必要です。

居住費、食費、医療費、美容代、交際費など日々の生活を振り返り、支払いの洗い出しをしてみましょう。離婚を見据えて、当たり前に支払っている保険等の切り替えを検討してみることも大切です。

調停離婚となった場合に備えて家計簿をつけることも大切です!

やること2 就職先

離婚後の生活を考えて収入アップ、福利厚生が充実している企業、新しい居住地に合わせた就職先選びをしてみてもよいかもしれません。

特に専業主婦の方は仕事を探ことが必須です。

時間がかかっても長い目をみて資格取得のためハローワークで職業訓練を受講したり、スクールに通うのもお勧めです。

希望に合った就職先を探すのは困難、長期戦と覚悟して取り組んでいきましょう

やること3 貯金する

離婚の準備、新生活を迎えるためには予想以上にお金がかかってしまいます。

引っ越し代、当面の生活費、余裕をもった金額を定めて貯金しましょう。

支出が多くなる一方で、子どもがいる場合にはひとり親世帯の支援があります。

自治体によって異なるので調べたり、自分に合った補助はどのようなものがあるか役所の人に相談してみましょう。

やること4 新しい住まいの確保

離婚後にどこに住むのか準備期間によく考えるべきことの1つです。

金銭的、生活の援助の点から実家に戻るという方が多いかもしれませんが、実親であっても生活スタイルが変わり長く同居するのは難しいという人も少なくありません。実家に戻る場合であっても甘えすぎないために期限を定めることも必要かもしれません。

お子様の学校・保育園までの距離、転校の可否、市町村によって支援も大きく異なるので、納得できる場所を探しておきましょう。

やること5 養育費の確認

子どもがいる場合には養育費を請求できます。

一般的に「算定表」にて金額を決めています。自分の場合いくらになるのか、確認して離婚後の生活費を検討してみましょう。

養育費を支払わない、途中で支払ってくれなくなったという人が多くいるのが現状です。

確実に養育費を支払ってもらうためにも離婚協議書を作成しておくのも1つの方法です。

やること6 財産分与する財産の確認

基本的に、婚姻してから~離婚までの財産は折半となります。

貯金、株、車、家、家具家電だけでなく、退職金の一部であったり保険も対象です。

ただし、婚姻前から持っていた財産や、婚姻中に得たものでも相続財産は「特有財産」といって財産分与の対象にはなりません。

いくらくらい財産分で得ることができるのかよく調べましょう。

この時に貯金などを隠されてしまわないよう注意してください。

やること7 別居の検討

離婚の準備は計画的に行動することが重要と言っても、モラハラ、DVが理由の離婚であれば日々の平穏のために一刻も早く別々に生活する必要がある場合もあります。

子どもがいる場合は親の態度が成長へ悪影響を与えてしまう懸念もあります。

急な別居は準備しきれておらず、金銭面で不安に思うでしょう。しかし離婚せずとも別居する場合、収入が少ない方から収入が多い方に生活費を請求することができます。

例え相手が拒否したとしても、調停にて請求も可能です。

請求できる金額は算定表に定められています、確認してみましょう。

やること8 証拠を集める

離婚を決めた理由が夫の不倫、DV、モラハラなどであれば証拠を集めましょう。

不貞行為がある場合には不倫相手の情報を集めることも大切です。

DV、モラハラの場合は画像、音声や動画を記録として残したり、病院に行き診断書や領収書を残しておきましょう。

離婚をしようとしていることがバレた場合に最も隠されてしまわれる可能性が高いのが証拠です。内緒で準備を進めましょう。

やること9 慰謝料の確認

不貞行為、DVがあった場合には慰謝料を請求することができます。

請求する場合には証拠を集めると共に弁護士などの専門家に相談しましょう。

ただし、性格の不一致が理由の離婚では慰謝料請求はできません。たとえ離婚を切り出された側であっても同様です。

やること10 親権について

親権についてじっくり考える必要があります。

実情として子どものいる離婚する夫婦のうち9割が、母親が親権者となっています。

親権について夫婦で決裂し、離婚が長期化する場合が少なくありません。

協議離婚から調停離婚に進んだ際に子供を引き取る環境にある、養育することができると説明できるよう準備をしておきましょう。

まとめ

離婚は結婚する時よりもずっとずっと大変と言われています。

状況によっては今すぐにでも離婚してしましたいと思うかもしれませんが、時間をかけて考え、行動しなくてはならないことがたくさんあります。

思い悩んでしまうこともあるかもしれませんが、計画を練った後は決めたことを淡々とこなし、少しずつでもよいのでしっかり準備しましょう。