「離婚したいけれどまだ離婚について何も決まってない」「離婚したいけれど、新生活が不安」と離婚を悩んでいる人は悩みが尽きません。
別居してみることは離婚への第一歩、別居がこれでよかったと前向きな選択になるかもしれません。後悔のない別居ができるようポイントを知っておきましょう。
離婚は人生においてとても重要な選択です。時間をかけてじっくり考えることが山ほどありますし、後悔のないように知識をつけて新生活に向けて動き出す必要があります。
離婚を夫婦で話合いをする際には、つい感情的になりがちです。もしかしたら、そもそも本当に離婚していいのかを冷静に、落ち着いた環境で考えるためにも別居はメリットある選択かもしれません。
別居する前に気を付けるべきポイント
別居は離婚する夫婦にとって意味のある1つの選択肢ではあるものの、知っておくべきポイントが3つあります。
一方的に同居すると離婚する際に不利な立場となるリスクがある
DV、ハラスメントから身を守るためではなく、一方的に別居してしまうと「悪意の遺棄」とみなされてしまい離婚する時に不利となる場合があります。
悪意の遺棄とは正当な理由なく配偶者、家族を放置する行為のこと。これが認められてしまうと、離婚、財産分与、親権で不利な立場となる恐れがあります。
例えばお互いが離婚に合意していたとしても、無断で別居をすることは避け、相手の合意を得たうえで準備をしましょう。
親権が欲しいなら必ず子どもを連れていく
調停離婚、裁判離婚において親権は子どもと生活している親が得られる傾向にあります。
別居後の生活が落ち着いたら、仕事が決まったらなどと安易に考えて離れてしまうと親権をとれない可能性が出てきてしまいます。
親権を得たいと考えているならば、決して子供と離れない状況作りをしてください。
財産分与は別居時で算定される
離婚時の財産分与は、婚姻~離婚までの期間が対象となりますが、離婚前に別居した場合には婚姻~別居までの期間になります。
そのため別居までに財産分与すべき財産を全て把握し、リストの作成をしましょう。
また、十分に共有財産について調べておかないと別居中に財産を隠されてしまうこともあります。問題なく財産分与をするために、もれなく調べておくことが大切です。